過去最大の海上自衛隊実動演習、フィリピン海軍が初参加

11月10日~20日、米国、豪州、カナダの海軍など継続参加

2023/11/02

 海上幕僚監部は、10月31日、「海上自衛隊は2023年度海上自衛隊演習(実動演習{共同演習})を実施する」と発表した。この演習の概要は以下のとおり。

1.目的:
(1)各級指揮官の戦術判断、部隊運用要領を演練
(2)海上自衛隊の任務遂行能力の向上
(3)海上自衛隊と米海軍、オーストラリア海空軍、カナダ海空軍及びフィリピン海軍との連携の強化
2.期間:2023年11月10日(金)~11月20日(月)
3.場所:日本周辺海空域
4.統裁官:衛艦隊司令官 齋藤 聡海将
5.参加部隊等:
(1)海上自衛隊:護衛艦「ひゅうが」他艦艇約15隻、哨戒機「P‐1」他航空機約20機
(2)米海軍:空母「カール・ヴィンソン」他艦艇約10隻、哨戒機「P‐8」他航空機約10機
(3)オーストラリア海空軍:駆逐艦「ブリスベン」他艦艇1隻、哨戒機「P-8A」航空機1機
(4)カナダ海空軍:フリゲート艦「バンクーバー」他艦艇2隻、哨戒機「CP‐140」航空機1機
(5)フィリピン海軍:派遣幕僚
6.主要演練項目:各種戦術訓練(対潜戦、対水上戦等)、洋上補給
7.その他:
 海上自衛隊演習は、昭和29年から実施している海上自衛隊最大の演習となる。この演習において、米海軍とは昭和56年から、カナダ海軍とは平成29年から、オーストラリア海軍とは令和元年から訓練を実施している。

 なお、フィリピン海軍が、オブザーバーとして本演習に参加するのは今回が初めてである。