RCBC、サステナビリティ債で5億ドル以上を調達見込み

SMBC日興証券(香港)、シティ、ANZがブックランナーに

2024/01/09

 三井住友銀行が20%出資する有力拡大商業銀行であるリサール商業銀行(RCBC、証券コード:RCB)が、環境保全や持続可能性事業を推進しつつある。

 その事業遂行の一環として、1月8日、米ドル建て無担保サステナビリティ債券の発行で少なくとも5億米ドルを調達する意向を表明した。このサステナビリティ債券は、既に設定されている30億米ドルの中期社債発行(MTN)プログラムに基づき、持続可能な金融枠組みの下で発行される。このサステナビリティ債募集の共同ブックランナーとして、オーストラリア・ ニュージーランド 銀行(ANZ)、シティグループ グローバルマーケッツ、SMBC日興証券(香港)が指名された。

 RCBCは2011年に独自の環境・社会マネジメント・システムを確立して以来、10年以上にわたり、融資戦略や業務の一環としてサステナビリティを取り入れてきた。銀行業界で最初に石炭火力発電所への資金提供停止を公言するとともに、過去10年間で3ギガワット以上の再生可能エネルギー・プロジェクトに資金を提供してきた。現在も、風力、太陽光発電などのプロジェクト支援に注力している。

 2019年には、ASEANグリーンボンド基準に沿ったグリーン・ファイナンス(環境関連金融)フレームワーク(1,000億ペソ)を設定した。そのフレームワーク等を通じてグリーン・ファイナンスを推進している。既に2020年末時点でサステナビリティ融資残高は521億6,500万ペソに達し、融資ポートフォリオの10%以上を占めるにようになっている。