日本、比の循環型経済への移行を支援

2024/02/23

 在フィリピン日本国大使館によると、2月22日、ミンダナオ島コタバト市において、日本の拠出により国連開発計画(UNDP)が実施する「都市における循環型経済を通じた国が決定する貢献(NDC)加速化プロジェクト」によるコタバト市への移動式資源回収施設、プラスチック溶解装置及びバイオガス消化槽の引渡式が開催された。式典には松田賢一公使、エドウィン・カリーUNDPフィリピン事務所副代表、モハマド・アリ・マタバラオ・コタバト市長等が出席した。

 松田公使はスピーチにおいて「本プロジェクトによりコタバト市は廃棄物管理の能力向上及び循環型経済への移行に向けたコミュニティの持続的な参画促進が期待される」と述べた。また、松田公使は同様にコタバト市が他の市町村への横展開に向けた成功事例になってもらいたいとも述べた。

 この「都市における循環型経済を通じた国が決定する貢献(NDC)加速化プロジェクト」では日本政府からの290万米ドルの拠出を通じてパシグ市、マニラ市、ケソン市、カローカン市及びコタバト市の5市において循環型経済移行に向けた実証活動が行われる。これにより、パリ協定に基づくフィリピンの国が決定する貢献(2030年までに温室効果ガス75%削減)達成とともに、経済成長や雇用創出及び環境保全等が期待される。