シチズンファイン、フィリピン工場に太陽光発電設備

使用電力量の12%を自給、年間751トンのCO2削減

2024/08/30

 シチズンファインデバイス(本社:山梨県富士河口湖町)は、地球温暖化対策及び脱炭素社会の実現に向けた活動の一環として、フィリピン子会社の工場に太陽光発電設備を導入し、4月より稼働を開始した。これにより、CO2排出量を年間約751トン削減する。

 子会社シチズンファインデバイス フィリピンの工場(所在地:バタンガス州サントトーマスのファースト フィリピン インダストリアルパーク)の屋上に設置した太陽光パネルの総面積は5,280平方メートル、発電見込み量は年間1,055MWh。この発電量は同工場で使用する総電力の約12%に相当し、年間約751トンのCO2排出量削減を見込んでいる。

 フィリピンの同工場は2015年に竣工した製造拠点で、腕時計などに使われる水晶振動子の部品や精密計測機器を生産している。同工場では太陽光発電設備の導入のほか、再生可能エネルギーや省エネ機器の導入によるCO2削減に積極的に取り組んでいる。

 シチズンファインデバイスは、これまでも国内外4カ所の工場(2022年本社・河口湖事業所{山梨県}、2023年北御牧事業所{長野県}及び、タイ工場{アユタヤ}、2024年中国工場{梧州市})で太陽光発電設備を導入しており、今回のフィリピン工場での導入により、全社でのCO2排出量を年間で約2,069トン削減する。さらに2025年6月には長野県にある御代田事業所にも太陽光発電設備の導入を予定している。

 引き続き再生可能エネルギーの積極的な導入や、顧客・取引先との協力によりサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を削減し、持続可能な社会の実現を目指す方針である。