比三菱自動車シェア19%超、国際戦略で重要拠点に

国際自動車ショーでSUVコンセプトカーを世界初披露

2024/10/03

 三菱自動車工業(三菱自動車)のフィリピンにおける生産・販売拠点であるミツビシモーターズ フィリピン(MMPC、所在地:ラグナ州サンタロサ市グリーンフィールド オートモーティブパーク)は、最新の7人乗りSUVコンセプトカーを世界で最初に発表する。

 この発表は、フィリピン最大の自動車イベントである「第9回フィリピン国際モーターショー(PIMS)」で行われる。第9回PIMSは、2024年10月24日~27日、マニラ首都圏パサイ市の世界貿易センターで開催される。発表される7人乗りSUVコンセプトは、運転者の冒険心を呼び覚まし、乗る人全員に興奮を提供する充実したモビリティライフスタイルを提供するという三菱自動車のコミットメントを体現している。

 フィリピンでの世界で最初のSUVコンセプトカーの発表は、MMPCが三菱自動車のグローバル戦略において重要な役割を果たしていることの反映である。これまでは、こうしたグローバルデビューはタイやインドネシアなどの主要市場で行われてきた。しかし、今年はフィリピンが三菱自動車の中心的な焦点となり、このコンセプトカーの発表がさらに重要な意味を有することになる。
 
 なお、MMPCの起源は1963年2月、そして、1964年5月にクライスラー・フィリピンとして生産を開始した。すなわち、61年超の歴史を有している。特筆すべきは市場シェアの高さである。2023年の市場シェアは18.2%(工業会加盟企業ベース)、2024年8カ月間では19.2%に達し、トヨタに続く第2位の座を強固にしている。フィリピンは2桁シェアを継続的に維持している唯一の主要市場であり、他の市場のシェアを大きく引き離している。三菱自動車にとって、フィリピンは非常に重要な市場となっている。

 三菱自動車のフィリピンでの市場シェアが、他市場に比べ非常に高いのは、フィリピンでの歴史が非常に長く地道に事業基盤を強化してきたこと、モンテロ・スポーツ、パジェロ、ASX、アドベンチャー、エクスフォース、エクスパンダー 、エクスパンダー クロスなど現地ニーズの高い多目的車のラインアップが豊富であることなどが挙げられる。