創業40周年の比セブン-イレブン、4,000店に到達

25年は50~60億ペソで500店出店、4,600店を目標

2024/10/17

 フィリピンのコンビニエンスストア(コンビニ)首位のフィリピン セブン-イレブン(比セブン-イレブン)は、台湾系のプレジデント・チェーンストア(ラブアン)ホールディングスが55.322%(2024年6月末現在)を保有するフィリピン セブン社(証券コード:SEVN)によって運営されている。SEVNは、10月15日、マニラ首都圏パサイ市のニューポート地区に4,000店目の比セブン-イレブンをオープンした。

 SEVNは1982年11月に設立され、1998年2月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。1984年2月にケソン市エドサ通り沿いに1号店をオープンした。すなわち、今年創業40周年を迎えたのである。店舗数は2010年に500店、2013年に1,000店、2017年1月に2,000店を突破、2021年6月に3,000店を突破した。

 新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで2020年と2021年の出店ピッチは一時的に鈍ったが、2022年以降の出店ピッチは再び高まり、2023年末には3,768店、2024年6月末には3,926店(前年同月末比388店、率にして11%増)と順調に拡大している。そして、フィリピンのコンビニ業界では断トツの店舗数となっている。

 2024年6月末の3,926店の地域別内訳は、マニラ首都圏1,103店、首都圏以外のルソン地域1,820店、セブを中心とするビサヤ地域572店、ダバオを中心とするミンダナオ地域431店。全体では自営店が2,042店(52%)、フランチャイズ店が1,884店(48%)となっている。

 創業40周年を迎えた2024年は年末4,100店を目指す。特に、ミンダナオやビサヤ地方での出店に注力する方針。2025年は50億~60億ペソを投じて500店を出展、年末4,600店体制とする方針。そして、創業42周年の2026年央に5,000店到達を目標としている。

 フィリピン・セブン-イレブン店舗数(年末値)とSEVN純利益推移(単位:百万ペソ)

時期 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年上半期 24年目標  25年目標 
店舗数 2,285 2,550 2,864 2,978 3,073  3,393 3,768 3,926 4,100  4,600 
純利益 1,318 1,532 1,445 -420 -461 2,057 3,483 1,764 N.A.  N.A.  
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)

 フィリピン地域別のセブン-イレブン店舗数推移(単位:百万ペソ)
場所 23年末  24年上半期純増数 24年6月末
マニラ首都圏 1,094 9 1,103
ルソン地方(首都圏除く) 1,730 90 1,820
ビサヤ地方 541 31 572
ミンダナオ地方 403 28 431
合計 3,768 158 3,926
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)