中央銀行、24年12月のインフレ率2.3%~3.1%と推定
年間平均インフレ率は3%台前半で目標達成見込み
2024/12/29
フィリピン統計庁(PSA)は、2025年1月7日午前9時、2024年12月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
これに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、12月27日、「2024年12月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は2.3%~3.1%の範囲内であったと予想している」と発表した。すなわち、12月の総合インフレ率は、前月(11月)の2.5%からは若干加速、9月の1.9%からは3カ月連続で加速したもようであるが、5カ月連続で政府のインフレ目標2%~4%内に収まったとみている。
BSPは、11月の台風連続襲来の影響による一部食品の値上がり、電気料金や石油製品の値上りなどが12月のインフレ加速要因となったと分析している。一方、輸入関税引き下げに伴うコメ価格の値上がり率鈍化がインフレ圧力緩和要因になったとみている。
12月の総合インフレ率がBSP推定値の中間値である2.7%であれば、2024年年間の総合インフレ率平均値は3.2%となる。いずれにしても、2024年のインフレ率目標は達成されたといえよう。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
(出所:PSA資料より作成)
これに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、12月27日、「2024年12月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は2.3%~3.1%の範囲内であったと予想している」と発表した。すなわち、12月の総合インフレ率は、前月(11月)の2.5%からは若干加速、9月の1.9%からは3カ月連続で加速したもようであるが、5カ月連続で政府のインフレ目標2%~4%内に収まったとみている。
BSPは、11月の台風連続襲来の影響による一部食品の値上がり、電気料金や石油製品の値上りなどが12月のインフレ加速要因となったと分析している。一方、輸入関税引き下げに伴うコメ価格の値上がり率鈍化がインフレ圧力緩和要因になったとみている。
12月の総合インフレ率がBSP推定値の中間値である2.7%であれば、2024年年間の総合インフレ率平均値は3.2%となる。いずれにしても、2024年のインフレ率目標は達成されたといえよう。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
年 | 22年 | 23年 | 2024年 | ||||||||||
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | |||
総合インフレ | 5.8% | 6.0% | 2.8% | 3.4% | 3.7% | 3.8% | 3.9% | 3.7% | 4.4% | 3.3% | 1.9% | 2.3% | 2.5% |
コアインフレ | 3.9% | 6.6% | 3.8% | 3.6% | 3.4% | 3.2% | 3.1% | 3.1% | 2.9% | 2.6% | 2.4% | 2.4% | 2.5% |
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