24年GDP目標達成に黄信号、第4四半期6.5%以上の成長必要
9カ月間平均成長率は5.8%、24年GDP統計発表は1月30日予定
2024/12/29
フィリピンの2024年9カ月間の国内総生産(GDP)平均実質成長率(2018年基準)は5.8%で、前年同期の5.6%から加速した。この成長率は、マレーシア(5.2%)、インドネシア(5.0%)、中国(4.8%)、シンガポール(3.8%)などを上回っており、アジアのなかでかなり高い成長率といえる。
国家経済開発庁(NEDA)のアルセニオ・バリサカン長官は、「2024年のフィリピン経済は、驚くべき回復力を示している。年前半はエルニーニョ現象による長い乾季や後半はラニーニャ現象による強い台風の連続襲来など気象に関連する大きな混乱が相次いだ。それにもかかわらず、アジアで最高水準の成長を維持しているのは、国民の努力と献身、そして厳しい状況下で実施された政府の的確な政策の成果である」と自賛している。
しかし、2024年の政府GDP成長率改定目標(6.0~6.5%)の達成はさほど容易ではないという状況である。年間目標の下限である6.0%成長のためには、第4四半期の成長率が6.5%以上必要になる。バリサカン長官など政府の経済担当閣僚らは目標達成可能としているが、国際的格付機関や援助機関、民間エコノミスト等の間では、年間目標の下限6%達成は困難との予想が支配的になりつつある。
なお、2024年第4四半期および年間のGDP統計は、2025年1月30日に発表される予定である。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
(出所:PSA資料より作成)
国家経済開発庁(NEDA)のアルセニオ・バリサカン長官は、「2024年のフィリピン経済は、驚くべき回復力を示している。年前半はエルニーニョ現象による長い乾季や後半はラニーニャ現象による強い台風の連続襲来など気象に関連する大きな混乱が相次いだ。それにもかかわらず、アジアで最高水準の成長を維持しているのは、国民の努力と献身、そして厳しい状況下で実施された政府の的確な政策の成果である」と自賛している。
しかし、2024年の政府GDP成長率改定目標(6.0~6.5%)の達成はさほど容易ではないという状況である。年間目標の下限である6.0%成長のためには、第4四半期の成長率が6.5%以上必要になる。バリサカン長官など政府の経済担当閣僚らは目標達成可能としているが、国際的格付機関や援助機関、民間エコノミスト等の間では、年間目標の下限6%達成は困難との予想が支配的になりつつある。
なお、2024年第4四半期および年間のGDP統計は、2025年1月30日に発表される予定である。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
年 | 22年 | 23年 | 2024年 | ||||||||||
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | |||
総合インフレ | 5.8% | 6.0% | 2.8% | 3.4% | 3.7% | 3.8% | 3.9% | 3.7% | 4.4% | 3.3% | 1.9% | 2.3% | 2.5% |
コアインフレ | 3.9% | 6.6% | 3.8% | 3.6% | 3.4% | 3.2% | 3.1% | 3.1% | 2.9% | 2.6% | 2.4% | 2.4% | 2.5% |
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