速報:第1四半期GDP成長率、5.4%と期待外れ(前年同期5.9%)
年間目標下限の6%以下、個人消費5.3%増へ回復も純輸出が悪化
2025/05/08
フィリピン統計庁(PSA)は、5月8日午前10時、2025年第1四半期(1月~3月)の国内総生産(GDP)など国民勘定統計を発表した。経済企画開発省(旧NEDA)のバリサカン大臣及び国家統計学者のマパPSA次官が解説した。
その発表によると、2025年第1四半期の国内総生産(GDP)実質成長率(前年同期比、以下同様)は5.4%で、前年同期の5.9%から減速した。低調であった前期(2024年第4四半期)の5.3%からは僅かに加速したが、民間エコノミストらによる直前予想コンセンサス(中間値)の5.8%をかなり下回るとともに、政府の2025年の年間成長率目標6.0%~8.0%の下限を下回った。
セクター別成長率はサービス産業が6.3%(前年同期7.0%)、鉱工業が4.5%(同5.2%)へと減速、農林水産業は2.2%(同0.5%)であった。個別産業でGDP成長率寄与度が高かったのは、卸小売業・自動車バイク修理業の6.4%成長、金融・保険業の7.2%成長などであった。
支出面では、最大構成項目の家計最終消費支出(HFCE)が5.3%増加(前年同期4.7%増)、政府最終消費支出(GFCE)は18.7%増加(同2.6%増)、総資本形成(GCF)は4.0%増加(同0.8%増)した。輸出は6.2%増加したが、GDPのマイナス勘定となる輸入は9.9%増加した。すなわち、純輸出が更に悪化した。
海外からの純所得(NPI)が24.6%増加(同57.8%増)、国民総所得(GNI)成長率は7.5%(同9.9%)となった。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と目標(2018年基準、単位:%)
(出所:DBCC資料より作成、目標は2024年12月7日のDBCC設定数値)
その発表によると、2025年第1四半期の国内総生産(GDP)実質成長率(前年同期比、以下同様)は5.4%で、前年同期の5.9%から減速した。低調であった前期(2024年第4四半期)の5.3%からは僅かに加速したが、民間エコノミストらによる直前予想コンセンサス(中間値)の5.8%をかなり下回るとともに、政府の2025年の年間成長率目標6.0%~8.0%の下限を下回った。
セクター別成長率はサービス産業が6.3%(前年同期7.0%)、鉱工業が4.5%(同5.2%)へと減速、農林水産業は2.2%(同0.5%)であった。個別産業でGDP成長率寄与度が高かったのは、卸小売業・自動車バイク修理業の6.4%成長、金融・保険業の7.2%成長などであった。
支出面では、最大構成項目の家計最終消費支出(HFCE)が5.3%増加(前年同期4.7%増)、政府最終消費支出(GFCE)は18.7%増加(同2.6%増)、総資本形成(GCF)は4.0%増加(同0.8%増)した。輸出は6.2%増加したが、GDPのマイナス勘定となる輸入は9.9%増加した。すなわち、純輸出が更に悪化した。
海外からの純所得(NPI)が24.6%増加(同57.8%増)、国民総所得(GNI)成長率は7.5%(同9.9%)となった。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と目標(2018年基準、単位:%)
年 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25~28目標 |
伸び率 | 7.1 | 6.9 | 6.3 | 6.1 | -9.5 | 5.7 | 7.6 | 5.5 | 5.7 | 6.0~8.0 |