保険業界の収入保険料、上半期13%増の2,428億ペソ

保険浸透度1.79%、1人当たり保険料支出12%増の2,137ペソ

2025/09/03

 フィリピンの保険委員会(IC)828日、2025年上半期(16)の保険業界概況を発表した。認可保険会社128(総数)のうち事業報告書を提出した125社の業績が対象となっている(前年同期126)

 今上半期の保険業界全体の正味収入保険料は前年同期比(以下同様)13.0%増の2,4284,000万ペソへと二桁増加した。保険浸透度(保険料の対GDP比率)1.79%で、前年同期の1.71%から0.08ポイント上昇した。一方、保険密度、すなわち一人当たりの保険料支出額は12.1%増の2,137.32ペソだった。
 
 内訳は、生命保険(生保)業界の正味収入保険料が12.0%増の1,9505,000万ペソ。そのうち、変額生命保険は15.5%増の1,307億ペソ、伝統的な生命保険は5.6%増の6435,000万ペソ。伝統的な生命保険のうち普通保険が386億ペソ10.8%)、災害保険が112,000万ペソ(5.0%)、健康保険が861,000万ペソ(6.5%)、団体・産業保険が1601,000万ペソ(2.0%)であった。

 また、損害保険(損保)保険業界の正味収入保険料は20.5%増の3963,000万ペソ(詳細別掲)、ミューチュアル・ベネフィット(MBA)業界の会員拠出金・保険料収入は3.1%増の816,000万ペソだった。
 
 今上半期の保険業界全体の純利益は3.6%増の2878,400万ペソ。そのうち、生保業界が4.1%増の2071,600万ペソ、損保業界は2.7%増の511,800万ペソ、MBA業界は2.2%増の295,000万ペソであった。
 
 20256月末の保険業界の総資産は前年同月末比7.6%増の25,426億ペソに達した。そのうち生保業界が7.7%増の19,954億ペソ、損保業界が5.2%増の3,772億ペソ、MBA業界が9.6%増の1,700億ペソだった。