IPS子会社インフィニVAN、比の小学校給食を支援

山里亮太氏等との「赤メガネ食堂」通じ児童の栄養改善へ

2025/09/03

 日比等で先端技術活用の通信事業などを展開する株式会社アイ・ピー・エス(IPS、本社:東京都中央区)のフィリピン子会社InfiniVAN(インフィニVAN)は、「社会課題の解決を目指す活動の一環として、フィリピンにおいて貧困地域の子ども支援などを行ってきたNPO法人アクションが手掛ける小学校向け給食支援プログラムを、スポンサーとして支援する」と発表した。

 フィリピンは、近年の物価高騰などにより、貧困層の子どもの栄養状態は深刻な影響を受けている。インフィニVANは、本プログラムのスポンサーになることで、フィリピンにおける子どもの栄養状態改善に貢献していく。

 8月29日に、支援対象となるマニラ首都圏ナボタス市のタンザ小学校において、給食提供の場として設置された「赤メガネ食堂」の開所式が開かれた。本プログラムにおけるインフィニVANの主な活動の概要は、以下のとおり。

【対象】タンザ小学校
【場所】マニラ首都圏のナボタス市
【対象】児童8(1年分)の給食支援
・フィリピンの小学校において「赤メガネ食堂」を開設
・児童1名当たり月間2,000ペソ(5,500円、20食分)、年間24,000ペソを支援
・児童・保護者向けに栄養改善指導を実施

 ナボタス市はマニラ首都圏北西部に位置し、主な産業は漁業で、フィリピンでも有数の洪水地帯。近郊には、貧困の象徴的なエリアであるスラム地区もある。タンザ小学校は、スラム地区や台風などの被災者らが居住する低所得者向け住宅が学区内にあり、児童の栄養不足の解消が課題となっている。

 このプロジェクトは、赤色の眼鏡がトレードマークである南海キャンディーズの山里亮太氏との協働プロジェクトとなる事から、「赤メガネ食堂」と命名された。赤メガネ食堂は、児童の憩いの場として、安心して給食を食べてもらうための施設。アクションは、大手コンビニ向けにお弁当やおにぎりなどを製造している企業とも提携し、肉や野菜、調味料などを毎週赤メガネ食堂に配送し、校内の調理場で調理される。こうした取り組みを通じ、食材の仕入れコスト低減や少人数での効率的オペレーションを可能とし、これまでに多くのスポンサー企業からの協力を得て、毎年児童100140人の給食を累計150万食提供している。

 インフィニVANは、通信インフラの整備を通じたフィリピン経済社会の発展への貢献を目指しており、今後もフィリピンへの還元を図る。