野村不動産等のタウンシップ、アテネオ大学を招致

カビテ州「リバーパーク」、既にユニクロの物流施設も

2025/10/28

 メトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、証券コード:MBT)グループの持株会社GTキャピタル ホールディングス(証券コード:GTCAP)は、1024日、アテネオ・デ・マニラ大学とカビテ州ジェネラル・トリアス市の大規模開発「リバーパーク」内に新キャンパスを設置する覚書(MOA)に署名した。

 リバーパークは、GTキャピタル傘下のフェデラルランドと野村不動産(東京都新宿区)が設立した合弁会社フェデラルランドNREグローバル(FNG)が推進するタウンシップ開発で、教育機能が組み込まれる形となる。

 新キャンパスは15ヘクタールの敷地に整備され、2030年の開校を予定する。リバーパーク内では、ユニクロ物流施設がすでに稼働しており、SMシティ・ジェネラル・トリアスの開業も控えるなど、商業・物流の集積が進む。交通インフラも改善が進んでおり、2026年にはカビテ・ラグナ高速道路(CALAX)のオープンカナルICへの直接接続が可能となる見込み。開発事業者のFNGは、今年5月に商業用地第1期区画が完売したと発表している。

 署名式には、GTキャピタルのアルフレッド・テー副会長、カルメロ・バウティスタ社長、アテネオのロベルト・ヤップ総長(S.J.)らが出席し、連携強化への期待を示した。教育機能の導入により、マニラ首都圏南部および周辺州の学習者に質の高い教育機会を提供することが可能となる。GTキャピタルは、地域社会への価値創出と長期的な開発に貢献する取り組みとして位置付ける。

 リバーパークでは、「南部の次世代都市」を掲げて持続可能な街づくりを進めており、今回の教育投資により、タウンシップ全体の発展と地域の成長促進が期待される。