ペソ:史上最安値に、28日の終値1ドル=59.130ペソ
汚職の悪影響懸念、対外収支悪化、利下げ観測等で59ペソ突破
2025/10/28
   2025年10月28日のペソ対米ドル終値は、1米ドル=59.130ペソで、前営業日の58.900ペソから0.230ペソ続落した。加重平均レートは、1米ドル=59.104ペソで、前営業日の58.687ペソから0.417ペソ続落。出来高は、前営業日比9%増の17億5,110万米ドルであった。 
引き続き、米中貿易摩擦に関しての過度の懸念後退に伴うドル反発の流れが波及したこと、フィリピンの汚職問題の政局や景気への悪影響、対外収支の悪化、追加利下げの動きとの相乗効果で、ペソは終値、加重平均ともに59ペソ台へと続落した。
終値ベースでは2024年12月19日などに記録した過去最安値である59.000ペソを更新した。これまでのペソ対米ドルレートの最安値は1米ドル=59.000ペソ、2022年10月3日、10日、13日、17日、2024年11月21日、26日、12月19日に記録した。フィリピン中央銀行(BSP)の介入もあって、59ペソ以下への下落には至らなかったが、今回、ペソ売り材料が多いこと、BSPが為替レートは基本的に市場に委ねると発言したと報じられたこともあって、一時59.200ペソまで下落した。
ペソ対米ドルレートの動き(単位:ペソ)
	
		
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値
	
		
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
引き続き、米中貿易摩擦に関しての過度の懸念後退に伴うドル反発の流れが波及したこと、フィリピンの汚職問題の政局や景気への悪影響、対外収支の悪化、追加利下げの動きとの相乗効果で、ペソは終値、加重平均ともに59ペソ台へと続落した。
終値ベースでは2024年12月19日などに記録した過去最安値である59.000ペソを更新した。これまでのペソ対米ドルレートの最安値は1米ドル=59.000ペソ、2022年10月3日、10日、13日、17日、2024年11月21日、26日、12月19日に記録した。フィリピン中央銀行(BSP)の介入もあって、59ペソ以下への下落には至らなかったが、今回、ペソ売り材料が多いこと、BSPが為替レートは基本的に市場に委ねると発言したと報じられたこともあって、一時59.200ペソまで下落した。
ペソ対米ドルレートの動き(単位:ペソ)
| 項目 | 当日 | 前営業日 | 
| 年月日 | 2025年10月28日 | 2025年10月27日 | 
| 始 値 | 58.900 | 58.600 | 
| 高 値 | 58.900 | 58.500 | 
| 安 値 | 59.200 | 58.920 | 
| 終 値 | 59.130 | 58.900 | 
| 加重平均 | 59.104 | 58.687 | 
| 出来高(百万米ドル) | $1,751.10 | $1,604.80 | 
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値
| 時期 | 年末・月末値 | 上昇率 | 
| 2017年 | 49.930ペソ | -0.42% | 
| 2018年 | 52.580ペソ | -5.04% | 
| 2019年 | 50.635ペソ | 3.84% | 
| 2020年 | 48.023ペソ | 5.44% | 
| 2021年 | 50.999ペソ | -5.84% | 
| 2022年 | 55.755ペソ | -8.53% | 
| 2023年 | 55.370ペソ | 0.70% | 
| 2024年 | 57.845ペソ | -4.28% | 
| 2025年 1月末 | 58.365ペソ | -0.89% | 
| 2月末 | 57.995ペソ | 0.64% | 
| 3月末 | 57.210ペソ | 1.37% | 
| 4月末 | 55.840ペソ | 2.45% | 
| 5月末 | 55.745ペソ | 0.17% | 
| 6月末 | 56.330ペソ | -1.04% | 
| 7月末 | 58.320ペソ | -3.41% | 
| 8月末 | 57.130ペソ | 2.08% | 
| 9月末 | 58.196ペソ | -1.83% | 
| 2025年 1~9月 | - | -0.60% | 
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