7日にマイニラッド ウォーター上場、初日0.13%下落

IPO総額343億ペソで過去2番目の規模、ADBやIFCも参加

2025/11/08

 マニラ首都圏西半分などをサービスエリアとして水道や下水処理サービスを提供しているマイニラッド ウォーター サービス(マイニラッド、証券コード:MYNLD)は、11月7日、フィリピン証券取引所(PSE)メインボードへ新規上場した。

 マイニラッドの新規上場は2025年2社目である。この新規上場に際して、PSEでは、マルコス大統領を迎えて記念の打鐘式が行われた。PSEにおいて、フィリピン大統領が新規上場記念の鐘を鳴らしたの2008年以来のことである。

 マイニラッドの新規上場に際してのIPO(新規公募)は10月23日~29日に実施された。IPO株数は約22億8,897万株(追加オプション行使分含む)、1株当たりIPO上限価格は15ペソであった。したがって、IPO総額は約343億3,455万ペソに達し、PSE過去最大案件のモンデ ニッシン(MONDE)によるIPO(2021年6月)の約486億ペソに次ぐ第2位の規模である。今回のIPOには国際金融公社(IFC)、アジア開発銀行(ADB)など国内外12の有力機関も参加した。

 マイニラッドの上場初日の始値は15ペソとIPO株価と同水準。高値は15ペソ、安値は14.98ペソ、終値は14.98ペソでIPO株価を0.13%下回った。この日の平均取引株価は14.98ペソ、出来高は約1億81万株、売買額は約15億1,040万ペソであった。フィリピン株式市場が約3年ぶりの安値に下落という環境下でやや軟調なスタートとなった