株式会社Love Rich Peace（LRP本社：中国広東省珠海市）は、9月6日に、「99円Tシャツ」を発売した。このTシャツは安かれ悪かれという商品ではなく、品質面も追求し作成されている。商品概要は以下のとおり

【製品名】：99円Tシャツ
【商品価格】：すべて一律99円（消費税込）
【商品の種類】
・男性用は、S、M、L、XLの4サイズ、色は、ダークグレーとベージュの2色
・女性用は、S、M、Lの3サイズ、色は、ダークグレーとベージュとモスグリーンの3色
【販売方法】webサイト「LRP Shop」http://love-rich-peace.com/99/lp/にて販売中

　この99円Tシャツ第一弾についてはほぼ完売状態なので、現在第二弾として、色の種類の増加および子供用のTシャツの作成にも入っている。また、より多くの人にTシャツを提供出来るように、日本を皮切りに東南アジアでの販売・寄付を行っていくとのことである。

【商品開発の背景】
　今年の初めにLRPのメンバーでフィリピンへ研修に行くことになり、そこでフィリピンのスラム街で一人の少女と出会ったことがきっかけで、「貧困の地域の人でも着れるようなTシャツを作ろう」と99円Tシャツプロジェクトがスタートした。メンバーの一人のブログには以下のように説明されている。

　『フィリピンの中でも一番の都会と言われているマカティに着くと、「あれ…ここってどこだっけ…。。」というぐらい大きな高層ビルが立ち並び、スターバックスやショッピングモール、そしてオシャレなレストラン等があった。しかし、ひとつ裏の路地に行くと、全く別の光景が広がっていた。家はすべてトタン屋根で作られた手作りの家が立ち並び、靴も履いておらず、ほぼ裸状態の子供がたくさんいた。

　近くには大きなゴミ捨て場などがあり、使える物を拾って再利用したり、そのゴミの中で遊んでいる子供もいた。1人の小さい女の子がスタッフの服を引っ張って何か呟いていた。話を聞いてみると、「私も服が着たい…」と言っていた。あとで、その事を話題に出すと、他のスタッフも同じように感じていたらしく、何か自分たちに出来る事はないか？を色々議論し合った。

　そんな議論の中で、日本では普通1500円程度で売られているTシャツもフィリピンの貧困層にとっては、高くて手が出せない。だとすると、「日本の価格っておかしいのでは…？」という話になり、実際の原価はいくらなのか？どこまで値段を下げるのか？を日本に帰ってから様々調べた。

　そして、99円Tシャツプロジェクトがスタートした。しかし、安かろう悪かろうでは、誰も喜ばずフィリピンの子供たちの笑顔が見たかったので、「品質にはとことんこだわろう」ということで、どうすればさらに安く出来るかを追求した。そこで色々な方法を探っていく中で見つかったのが、工場などで余った生地を買い取る場所で生地を購入するという方法である。それらの結果、99円で品質も良いTシャツが出来た』。
（14年9月16日の株式会社Love Rich Peaceプレスリリースより）。