バーガーのジョリビー首位の座強固、国民食との愛称

2012/02/22

店舗数はマクドナルドの倍以上、首都圏では4万人に1店
 

 フィリピンでは、ハンバーガーのジョリビーが国民食とまで称され、圧倒的な支持を得ている。


 マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国がフィリピンである。ジョリビーのフィリピンのハンバーガー市場でのシェアは50%と見られている。店舗数も、マクドナルド・フィリピンの300店弱の2倍以上に達している。

 フィリピン国家統計調整委員会(NSCB)資料によると、2011年9月末の全国のジョリビー店舗数は733店で、人口13万3,165人当たりに1店という割合になっている。未出店地域はミンダナオ・イスラム教徒自治区のみ。、

 マニラ首都圏では283店が営業しており、総店舗数の38.6%を占めている。一方、首都圏の推定人口数は約1183万人であり、総人口に占めるシェアは12.1%である。この結果、首都圏では人口4万1,183人当たり、ジョリビーが1店という計算となる。

 なお、先頃発表された決算速報によると、2011年12月末のジョリビー・フーズのフィリピン国内店舗数は2,001店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー745店、中華のチャウキン391店、ピザのグリーンウイッチ205店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン208店、そして、一昨年買収した鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル429店、昨年買収したバーガー・キング23店となっている。

 一方、海外店舗数は468店舗。そのうち、ジョリビーは78店、レッドリボン34店、チャウキン39店。そして、中国のファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が265店、粥チェーンの宏状元餐が52店となっている。
 これらを含むジョリビーフーズ・グループ総店舗数は2469店舗となっている。

フィリピンの地域別ジョリビー店舗数と人口

項目 店舗数 構成比(%) 2012年人口 構成比(%) 店舗数対人口比
マニラ首都圏 283 38.6 11,833,020 12.1 41,183 :1
コルディリェラ自治区 10 1.4 1,763,852 1.8 176,385 :1
1-イロコス 28 3.8 5,374,788 5.5 191,957 :1
2-カガヤンバレー 10 1.4 3,481,448 3.6 348,145 :1
3-中央ルソン 78 10.6 10,548,760 10.8 135,241 :1
4A-カラバルソン 128 17.5 12,401,924 12.7 96,890 :1
4B-ミマロパ 5 0.7 3,175,832 3.3 635,166 :1
5-ビコール 17 2.3 5,935,832 6.1 349,167 :1
6-西ビサヤ 33 4.5 7,874,220 8.1 238,613 :1
7-中央ビサヤ 50 6.8 7,313,520 7.5 146,270 :1
8-東ビサヤ 11 1.5 4,629,404 4.7 420,855 :1
9-サンボアンガ半島 16 2.2 3,628,488 3.7 226,781 :1
10-北ミンダナオ 24 3.3 4,529,580 4.6 188,733 :1
11-ダバオ地域 23 3.1 4,502,520 4.6 195,762 :1
12-ソックサルジェン 12 1.6 4,258,524 4.4 354,877 :1
13-カラガ 5 0.7 2,649.564 2.7 529,913 :1
ミンダナオ・イスラム教徒自治区 0 0.0 3,708700 3.8 - -
フィリピン全体 733 100.0 97,609,976 100.0 133,165 :1
(出所:フィリピン国家調整委員会統計より作成)