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2011/03/10

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2011年3月11日の目次
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stock110311本日のトピックス
stock110311stock110311 <昨年の純外人直接投資、13%減の17億ドル>
12月は2.6倍の4億4千万ドルへ急増

stock110311金融証券市場情報
stock110311stock110311 <為替相場:3月10日の終値1ドル=43.480ペソへと反落>
stock110311stock110311 <株式市場:3月10日は続伸し33.08ポイント高>
stock110311stock110311 <中央銀行が3月の再割引金利発表>
輸出企業向け円再割引金利0.13250%

stock110311経済統計・その他統計など
stock110311stock110311<1月の輸出11.8%増の40億ドル>
主力のエレクトロニクス5.3%増

対日輸出2.4%減、第3位と低調

stock110311政治・外交などの関連ニュース
stock110311stock110311<フィリピン化石サンゴに最古のエルニーニョ現象の証拠>
日本産総研が発表、比地質鉱山局アグラ―氏も貢献

stock110311stock110311<大統領、シンガポール財界と会談>
stock110311stock110311<東京での日・ASEAN 情報セキュリティ政策会議閉幕>
stock110311一般経済・税制関連、国際機関などのニュース
stock110311stock110311<フィリピン証券取引所社長、東証・大証統合構想を評価>
stock110311stock110311<農業省、バイオセキュリティ対策実施を要請>
stock110311産業界、外資などのニュー
stock110311stock110311<比三菱自動車、新社長に柴田彦三郎氏>
植木現社長はアジア・アセアン本部長に
市場シェア08年の14.1%から昨年19.2%へ

stock110311stock110311<NDE、フィリピンで金型設計受託を強化との報道>
stock110311企業ニュース、証券取引所(PSE)公表情報など
stock110311stock110311<ヌエバエシア州に多目的ダム建設へ>
ロペス・グループと自治体が連携

stock110311stock110311<メトロバンク、2010年39%増益>
不良債権比率2.9%へ改善

stock110311stock110311<フィル・インベストランド、フードターミナル取得意向
stock110311公的機関等からの情報、広報(アジア、世界関連)など
stock110311stock110311<JBIC、トルコ・イシュバンク向け船舶輸出信用枠設定>
第2次として220億円、日系建造船舶輸出を支援
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本日のトピックス
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<昨年の純外人直接投資、13%減の17億ドル>
12月は2.6倍の4億4千万ドルへ急増

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(11年3月10日のフィリピン中央銀行発表より)
フィリピン中央銀行(BSP)は3月10日、2010年12月及び年間(1-12月)の外人直接投資(FDI)の速報値を発表した。

2010年12月の外人直接投資(FDI)純流入額は前年同月比156.4%増(約2.6倍)の4億4,100万ドルと大幅増加。FDIの拡大に最も寄与した株式資本投資の純流入額は前年同月比185.5倍増の3億7,100万ドルで、FDI純流入額の84.1%を占めた。一方、利益再投資勘定の純流入額は前年同月比50.0%減の1,200万ドル、その他資本勘定の純流入額は60.3%減の5,800万ドルとそれぞれ減少した。

[2010年年間(1-12月)]

2010年累計外人直接投資(FDI)純流入額は前年比12.7%減の17億1,300万ドル。2010年は欧州数カ国の債務問題、朝鮮半島の緊張、資産バブル懸念、急成長している新興国市場における過熱懸念などを背景に、投資家のセンチメントが一般的に弱気になり、新規・既存プロジェクトへの株式資本投資のペースが緩やかになった。

FDI純流入額のうち、株式資本投資純流入額は51%減の8億4,800万ドル。2009年に国家電力公社資産の民営化やキリン・ホールディングス(キリン)によるサンミゲルの国内ビール子会社サンミゲル・ブリュワリー(サンミゲル・ビール社)株式取得など大口投資があったことの反動という要素もある。

2010年の株式資本投資は主として鉱業・採石業、ホテルサービス業、不動産業、物流業、金融業、製造業(製薬、健康商品、半導体、エアコン、冷蔵庫・部品)に投入された。主要投資国は、米国、日本、香港、マカオ、シンガポール、アイルランド、クウェートなど。

一方、利益再投資勘定の純流入額は前年同期比87.7%増の2億9,100万ドル。その他資本勘定の純流入額は7.5倍増の5億7,400万ドル。海外の親会社からフィリピン現地子会社への親子間融資が主なもの。BPO(業務外部委託)や公益事業等サービス部門で多く見られた。

なお、中央銀行のFDI統計は実際の外貨流入額がベースとなっており、フィリピン経済区庁(PEZA)や投資委員会(BOI)が発表する投資認可額とはベースが異なる。PEZAやBOIの2010年の投資認可額は順調に増加と報告されている。

2010年12月及び年間の外人直接投資動向(単位:百万米ドル)
  12月 1-12月
  09年 10年 伸び率% 09年 10年 伸び率%
対比外資直接投資 172 441 156.4 1963 1713 -12.7
株式資本投資 2 371 18450.0 1731 848 -51.0
利益再投資勘定 24 12 -50.0 155 291 87.7
その他資本勘定 146 58 -60.3 77 574 645.5
(出所:中央銀行資料より作成、10年は速報値)
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金融証券市場情報
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<為替相場:3月10日の終値1ドル=43.480ペソへと反落>
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(11年3月10日のPDS取引記録などより)
2011年3月10日のPDS(フィリピン・ディーリング・システム)でのペソ対米ドル加重平均レートは43.427ペソで前日の43.410ペソから0.017ペソ続落。終値は43.480ペソで前日の43.380ペソから0.100ペソ反落(始値43.370ペソ、高値43.300ペソ、安値43.560ペソ)。出来高は前日比16%減の11億9,130万ドル。

ペソ対米ドルレートの動き(単位:ペソ)
  当日 前営業日
  11年3月10日 11年3月9日
始値 43.370 43.450
高値 43.300 43.350
安値 43.560 43.500
終値 43.480 43.380
加重平均 43.427 43.410
出来高(百万ドル) $1,191.30 $1,411.37
(出所:PDS取引記録より)
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<株式市場:3月10日は続伸し33.08ポイント高>
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(11年3月10日のフィリピン証券取引所資料などより)
2011年3月10日の株式市場は続伸し、PSE株価指数は33.08ポイント高の3,959.94ポイントで引けた。率にすると0.84%の続伸。全体の売買代金は前日比7%増の59億2,400万ペソ(約112億8,000万円)、総取引回数は2%増の13,692回だった。値上がり銘柄数は60で値下がり銘柄数66を下回った。変わらず銘柄数は38。外人は7億1,070万ペソの買い越しだった。


<2011年3月10日の株式市場概要>
指数 始 値 高 値 安 値 終値 前日比
PSE株価指数 3,930.27 3,959.94 3,930.27 3,959.94 +33.08

出来高(百万株)  1,450 +29% 値上がり銘柄 60 外人買付額(百万ペソ) 2,599.1
売買代金(百万ペソ) 5,924 +7% 値下がり銘柄 66 外人売却額(百万ペソ) 1,888.4
総取引回数 13,692 +2% 変わらず銘柄 38 外人買越額(百万ペソ) +710.7
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<中央銀行が3月の再割引金利発表>
輸出企業向け円再割引金利0.13250%

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(11年3月10日のフィリピン中央銀行発表より)
中央銀行は2011年3月の再割引(リディスカウント)金利を発表した。それによると、3月の輸出企業向けドル再割引金利は年0.26100%、日本円再割引金利は同0.13250%である。
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経済統計・その他統計など
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<1月の輸出11.8%増の40億ドル>
主力のエレクトロニクス5.3%増

対日輸出2.4%減、第3位と低調

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(11年3月10日のフィリピン国家統計局発表より)

[2011年1月動向]
2011年1月の輸出額(速報値)は前年同月比11.8%増の40億0031万ドル、前月(10年12月)の42億0128万ドル(改定値)を4.8%下回った。

全輸出の約85%を占める製品輸出が前年同月比8.5%増の33億7,960万ドル(構成比84.5%)。非製品輸出は、農産物輸出が57.8%増の3億3,215万ドル(8.3%)と伸びた。一方、鉱物輸出は40.3%増の1億2,334万ドル(3.1%)。石油関連輸出は36.3%増の4,114万ドル(1.0%)と伸びた。

個別品目別では 、第1位品目のエレクトロニクス製品が前年同月比5.3%増の21億4,188万ドル(構成比53.5%)、第2位のアパレル・衣料は29.9%増の1億6,235万ドル(4.1%)。3位ココナッツ油は57.0%増の1億6,018万ドル(4.0%)。以下、4位木工・家具類、5位車両等向けワイヤリングセット
、6位金属部品、7位石油製品、8位金、9位バナナ(生)、10位その他委託加工製品と続く。上位10品目合計の輸出額は11.7%増の28億8,589万ドルで全体の72.1%を占めた。 

エレクトロニクス製品輸出に関しては、主力の半導体輸出が前年同月比8.2%増の15億8,775万ドル(構成比39.7%)で、前月の16億1,572万ドル(改定値)を1.7%下回った。一方、電子データ処理装置は11.1%増の4億4,700万ドル(11.2%)だった

なお、1月の国別輸出先トップは米国。対米輸出額は前年同月比4.8%増の6億0221万ドル(構成比15.0%)。対日輸出額は第3位で、前年同月比2.4%減の5億6,581万ドル(構成比14.1%)。第2位はシンガポールで、以下、中国、香港、ドイツ、韓国、台湾、オランダ、タイと続く。

2011年1月のフィリピン項目別輸出状況(単位:百万ドル)
1月
輸出額 構成比% 前年同月比%
全輸出額 4,000.31 100.0 11.8
製品 3,379.60 84.5 8.5
エレクトロニクス製品 2,141.88 53.5 5.3
半導体 1,587.75 39.7 8.2
電子データ処理 447.00 11.2 11.1
その他エレクトロニクス 126.65 3.2 -2.3
衣料/アパレル 162.35 4.1 29.9
農産物 332.15 8.3 57.8
鉱物 123.34 3.1 40.3
石油関連 41.14 1.0 36.3
特別取引 121.48 3.0 -8.4
再輸出 60.02 1.5 -22.7


2011年1月の輸出個別上位品目(単位:百万ドル)
1月
順位 品目 輸出額 構成比% 前年同月比%
1 エレクトロ二クス製品 2,141.88 53.5 5.3
2 衣料・アパレル 162.35 4.1 29.9
3 ココナッツ油 160.18 4.0 57.0
4 木工・家具類 105.83 2.6 36.4
5 車両用等ワイヤリングセット 95.88 2.4 30.3
6 金属部品 62.27 1.6 12.0
7 石油製品 41.14 1.0 36.3
8 41.00 1.0 492.3
9 バナナ(生) 39.85 1.0 49.1
10 その他委託加工製品 35.51 0.9 -34.2
上位10品目合計 2,885.89 72.1 11.7
合計 4,000.31 100.0 11.8


2011年1月のフィリピン輸出先上位国(単位:百万ドル)
1月
順位 輸出額 構成比% 前年同月比%
1 米国 602.21 15.0 4.8
2 シンガポール 573.61 14.3 62.0
3 日本 565.81 14.1 -2.4
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