ファ−ストフード・チェーン最大手のジョリビー・フーズ(JFC)が、8月14日、2017年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。
今上半期のグループ全体の総売上高は前年同期比13.5%増の811億ペソ、営業収入は同13.6%増の618億ペソに達した。原材料費や人件費が上昇したが、増収効果や効率化効果などにより、営業利益は同8.6%増の38億2,600万ペソ、純利益は同10.2%増の33億7,500万ペソ、帰属純利益は同14.2%増の34億8,900万ペソ、1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同14.4%増の3.197ペソに達した。今上半期の設備投資額は前年同期比46%増の41億ペソであった。
国内、海外双方での積極出店を続けている。この結果、2017年6月末のJFCがマジョリティーを有する事業におけるフィリピン国内店舗数は2,701店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー1,005店、中華のチャウキン496店、ピザのグリーンウイッチ257店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン395店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル470店、バーガー・キング78店 となっている。
一方、海外店舗数は869店舗となった。そのうち、中国ではファーストフード・チェーンのYongheキング(永和大王) が307店、粥チェーンの宏状元餐が44店、ダンキン・ドーナツ(中国)17店となっている。また、海外でのジョリビーは181店(ベトナム90店、 米国36店、ブルネイ14店、サウジ11店、UAE8店、カタール6店、シンガポール5店、クウェート4店、香港4店、バーレーン1店、カナダ1店)。また、ベトナムのスーパ—フーズとの合弁(JFCが60%保有)で「ハイランド・コーヒー」を202店、同ベトナム麺の「フォー24」を33店、「ハードロック・カフェ」を8店運営している。これらのJFCグループが経営を支配する事業の国内外総店舗数は3,570店舗に達している。
また、40%出資の米国「スマッシュバーガー」362店など50%以下の出資の合弁事業店舗数は378店に達している。これらを含めた総店舗数は3,948店舗となる(17年8月14日のフィリピン証券取引所回覧05118-2017号などよ り)。