サンミゲル、上半期の売上高27%増の5千億ペソに

営業利益25%増の670億ペソ、純利益6%増の276億ペソ

2018/08/12

 フィリピンを代表するコングロマリットとなったサンミゲル(SMC)が、8月10日、2018年上半期(1月~6月)の決算速報を発表した。

 SMCの今上半期の純収入は前年同期比(以下、同様)27%増の4,990億ペソに達した。原油価格上昇に伴い石油元売り最大手ぺトロンが32%増収となったことなどで全体としても二桁増収となった。その他の事業も総じて好調に推移したことなどで、全体の営業利益は25%増の670億ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は18%増の835億ペソ、報告純利益は6%増の276億ペソに達した。一時的差損益などを除いた経常的純利益は29%増の355億ペソ、すなわち実質29%増益決算だったとのことである。

 既報のとおり、サンミゲルグループの食品と飲料事業が大統合して発足した「サンミゲルフーズ&ビバレッジ(SMFB)」売上高は15%増の1,374億ペソ、営業利益は20%増の229億ペソ、純利益も20%増の154億ペソに達した。
 
 そのうち、キリン・ホールディングス(キリン)が約48.39%出資している、ビール製造子会社サンミゲル ブリュワリー(SMB、サンミゲルビール)の売上高は18%増の625億ペソ、営業利益は23%増の173億ペソ、純利益は26%増の118億ペソと好調であった。
  洋酒事業を展開するヒネブラ サンミゲル(GSMI)の売上高は19%増の120億ペソ、営業利益は57%増の8億6,200万ペソ、純利益は91%増の5億0,600万ペソに達した。また、SMFBの食品部門(旧サンミゲル ピュアフーズ)の売上高は12%増の629億ペソ、営業利益は6%増の47億ペソと堅調であった。

  パッケージ部門(サンミゲル山村パッケージング)の売上高は同25%増の176億ペソ、営業利益は17%増の16億4,700万ペソと二桁増収増益であった。特に、国内のガラス・プラスチック容器事業や豪州事業が好調であった。

 多角化事業の一つである電力事業の収入は41%増の574億ペソ、営業利益は28%増の170億ペソへと急回復した。マシンロック発電所、リマイ発電所、マニラ発電所による発電量増加、スポット市場での卸売価格上昇などで二桁増収増益となった。サンミゲルの電力事業は、2010年第3四半期から持ち株会社SMCグローバル・パワー・ホールディングスのもとに集約されている。

 石油製品部門(ペトロン)の販売数量は3%増の5,438万バレルに達した。販売価格上昇や高付加価値製品の売り上げ比率拡大などもあって、売上高は32%増の2,735億ペソに達した。調達コストも上昇したが、大幅増収効果などで営業利益は7%増の156億ペソ、純利益は16%増の95億ペソに達した。
 
 インフラ事業担当のSMCインフラストラクチャーの純収入は11%増の121億ペソ、営業利益は19%増の62億ペソと堅調であった。運営している全ての有料道路の交通量が順調に増加していることなどで二桁増収増益となった。
 
 更なる多角化、事業基盤拡大の過程で有利子負債が膨張し、2018年6月末時点で7,540億ペソに達し、2017年末の5,490億ペソから一段と拡大している。負債残高は高水準であるが、現金残高も2,230億ペソと高水準。総負債対自己資本比率は2.28倍(2017年末1.93倍)、有利子負債対自己資本比率は1.54倍(同1.17倍)、純負債対EBITDA比率は2.87倍(同1.83倍)となっている(18年8月10日のフィリピン証券取引所回覧05465-2018号などより)。
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